2009 年 2 月 25 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いています。
第14回
コーチングビジネスは、どのような形態で行っても「人を扱うしごと」であることに間違いはありません。
人である以上、感情や能力があります。そのなかで主に「感情」をコントロールしたい人がコーチを雇います。つまり、人ですからモチベーションにむらがあります。目標達成のためにそこを管理したい人が多いのです。
そのほかにも「能力」を高めるために学ぶ自分を管理したいというテーマもよくあります。「能力」そのものをコーチングSESSIONで高めることはできませんから、そこもやはり根底には、「自分自身の感情の管理」があるということになります。
コーチングの目的は、そのほかに時間管理、行動の整理などいろいろですが、いつも「人とその感情」を扱っていきます。「カウンセラー」ではないけれど、やはり「心」と向き合うしごとに他ならないのです。
そして、こちらが提供できるツールも「自分」というひとなのです。
ですから、これまで述べてきた「どういうクライアントと出会いたいか」「どうやって自分を知ってもらうか」と同時に「自分はどういう人か」と、「自己」を知ることも重要です。
よく、「どういうクライアントと相性がいいのか分からない」というコーチがいますが、長年コーチングをしてきて「相性のよしあし」はあるものだと感じます。大勢のクライアントとコーチングセッションをもっていれば、「すべてのクライアントに同じように対応できる」などということはありません。ですからコーチにとっても「合う」クライアントと出会ったほうがいいに決まっているのです。
そもそも「何をもって合う、合わないというのか」ですが、「生きかたの好き嫌い」「考え方の好き嫌い」「価値観の近い遠い」はコーチだって感じます。仕事だからと言って、応援したくない人の伴走は辛いのです。
今回からは、「自分はどういう人か」を見つめていきましょう。
手始めに考えて、書いてみてください。
コーチングスキルの中で何が得意か。
人としてどういう強みがあるか。
コーチング以外で何が出来るか。
どういう人と評価されたいか。
何が専門分野か。
人からよくどういう人と評価されるか。
どういうコミュニケーションをとりがちか。
「しごと」というものををどう捉えているか。
生きるうえでの信念は何か。
弱点は何か。
成功体験は何か。
なぜコーチになったか。
などです。これらの自己分析はすぐに書き上げる必要はありません。むしろ、ゆっくりと「自分てどういう人だろう」と継続的に考えていくことをお勧めします。意外なとき、意外な場面で、自分を見つけ、自己成長につながります。
次回も「自分を見つめる」です。
2009 年 2 月 18 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いています。
前回もお伝えしましたが、自己紹介の一環としてショートコーチングをしたなら、最後の質問として「コーチングの感想」を必ずききます。
コーチングに慣れていない人は、「自分が気づいたことにも気づかない」ケースがあるからです。
私たちは、自分の内側を見たいと思って、人に話をします。ですから、悩んでいるときなどは、「親しい友人に話をきいてもらおう」と電話をしたり、会いたくなったりします。日常的に「話しながら気づく」という経験をしているのです。
ショートコーチングをしても、話ながら気づいたことにその場で気づかせなければ、「特別何も起こらなかった」という感想で終わる可能性があります。私も、相手が90%以上話していたにもかかわらず、終わってから「いろいろ教えていただきありがとうございました」と言われてがっくりしたことがあります。
あのとき、相手の話をしっかりと要約し「話してみてどうでしたか?」ときいていれば、「いろいろ気づきました。思っていた以上に自分の中に答があったんだなと感じています」と確認してもらえたかもしれません。
気づいたことにその場で気づかせるのは、「どうでしたか?」という単純な質問でいいのです。意外に効果があります。
さて、クライアント候補との会話の終盤では、「何か、コーチングに関して疑問点はありませんか?」と相手から引き出します。いろいろ解説・説明したくなりますが、コーチですから、ここでも会話を循環させながら進めます。
クライアント候補は「料金」「スケジュールの合わせ方」「時間」「回数」などに疑問をもちます。質問されて慌てないように、コーチングビジネスをしっかり設計しておく必要があります。
それらについては後の回に譲ることにして、今回はクロージングについてお伝えします。
クライアント候補との接点があってもなかなか成約しないコーチは、クロージングの詰めが甘い場合が多いのです。
「私とのコーチングを希望されますか?」という一言が言えないのです。その抵抗感はよく分かります。自分のサービスをプッシュするのは勇気が要ります。
しかし、考えてみてください。「コーチングは、人が生きるうえで必要なものだ」という自信、「私は成功する人にとっていいサービスを提供している」という信念があれば、言えるのではないでしょうか。
「もし、私とのコーチングがご希望なら、アセスメントの日時を決めてしまいたいのですが、いかがですか?」とか「あなたの目標達成を加速させるお手伝いを私にさせてください」というコメントをひとりで唱えてみてください。だんだん抵抗感がなくなります。
クライアント候補が「迷っている」と言ったら、こちらから連絡したい日時を提案し、了解をもらいましょう。
初めから「もし必要なら電話かメールをください」と、及び腰にならない自分をつくっておくことです。
自信のないコーチを誰も雇いたいとは思わないのです。
2009 年 2 月 11 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いています。
第12回
クライアントがもう少し知りたい、と言うことはよくあります。
未知のものにたいする好奇心からそういう人もいますが、多くの場合「話しながら自分の中から情報が出てくる」とか「発信することで思いがけないアイデアが湧いた」という経験をもっているからなのです。
そのイメージを確認したいのでしょう。
このように、もう少し知りたいというのは、
「①コーチングのイメージを具体的にもちたい」と
「②どういう仕組みか知りたい」のだいたい二つに分類されます。
①の場合は、「ショートコーチングをしてみますか?」とコーチングの提案をするのがいいと思います。
そこが落ち着いて話せる場所なら、相手にコーチングを体験してもらいます。
第10回でのもべましたが、ショートコーチングでは「コーチングセッションのすべて」を感じてもらう必要はありません。
このサービスを有料で契約したいと思ってもらうことが目的です。
ただ、最初のうちは「なぜこんな質問をするんだろう」とか「この人(コーチ)に説明しなくては」という意識で話す場合が多いので、自分の内側の深いところの情報はすぐには出てきにくいのです。ですから、すぐにコーチングのよさを実感してもらえない人もいます。
そのうちコーチング中に、相手が一点を見つめたり、目が泳いだりしてコーチに意識が向かわずに「内側」に向かいだす瞬間が分かります。
クライアントはそのときから少しずつ自分の内側の情報に気づいていきます。
ここで、「もし明日地球がなくなるとしたら、何をしたいですか?」などとっぴな質問をするコーチもいます。アイスブレークとしてはたのしいですが、結果的に「単なるおしゃべり」になります。ショートコーチングは、できるだけ相手が「潜在意識と会話できるテーマで」短めに行なうのがいいでしょう。
そして「潜在意識の情報がいくつか出て、気づいただろう」というところで終了していいのです。
質問の最後には、「こんな感じで進むんですが、いかがですか?」と感想を必ず聞きます。
次回も自己紹介についてです。
2009 年 2 月 4 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いています。
第11回
コーチという職業の紹介を前回まで扱ってきました。もちろんコーチ自身の紹介もいくつかのパターンを用意しておき、クライアント候補に合わせて出せる情報を蓄えておきます。
たとえば、どういうクライアントがどういう成果を今まであげたかをクライアント候補はききたがります。
伝える成果は、そのクライアント候補が望む成果を推測して、近いものの引き出しを開けられるようにしておくのです。
また、セッションの中でもどんなテーマを扱っていくのかが分かるほうが共感を得やすいのです。
たとえば。
クライアント候補「○○○さんは、どういう人にサービスを提供しているのですか?」
あなた「私は若い看護師さんが多いです。患者さんとのコミュニケーションをよく扱います」
クライアント候補「どんな感じでやるんですか?」
あなた「患者さんが望んでいることとか、看護師さんに求められることにフォーカスすることでいろいろな気づきが多いです」
という具合です。
そして。
あなた「満足できる看護を行ないたいと、転職した人もいますよ。とても迷っていたのですが、退職から次の就職までの間サポートしました。」
このように、クライアント候補が欲しい成果に近いものを過去のセッションの成果から取り出してはめ込んでいくということです。
あとは、クライアント候補の話をよく聴き、よく見て、その心理に寄り添っていきます。それらに対する感度の弱い人はなかなかクライアントの心に響く会話ができません。これは、コーチングそのものにもいえることなのです。相手に対する感度を高めて会話を磨いていくことです。
理想的なクライアントに対する自己紹介の練習をしてみてください。
次回も自己紹介について考えます。
2009 年 1 月 28 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いています。
第10回
自己紹介の時には、「コーチという職業の紹介も魅力的に行なってください」と前回お話しました。
職業の紹介ですから、まず見える表現であることを重要視します。
「電話やスカイプで、やり取りするんです」
「コーチが質問してクライアントが答える、という形で進んでいくことが多いです」
「コーチは、課題に対して指導するのではなく、あなたが自分の内側と会話をするのをお手伝いするのです」などです。
視覚的に、大体の枠を作ってあげるとイメージし易いからです。
そして、相手の体験に響くコメントを用意しておくのがいいでしょう。「ああ、あの感じね」という話です。
「悩んでいるときに、きいてもらっただけでどうすればいいかの整理がついて、すっきりすることはないですか?」などです。
職業の紹介をするときは、「なんだかこの人のペースに乗せられた感じがする」と相手が思わないように気をつけます。
当社にプライベートコーチングを申し込んできたあるクライアントは、過去に出会ったコーチについてこんなことを言いました。
「すごく、いい感じでショートコーチングまでしてもらったんです。でもなんだか急に不安になったんですよね。すばらしい!すばらしい!とたくさん褒めてくれて、気持ちがいいだけじゃないかって。私はあの人をコーチとして雇っていたら、すばらしい!がききたくて一生懸命ほめられそうなことばかり話すでしょう。でも、あまり自分の行動は導かれない感じがしたのです」
出会ったばかりのプロスペクトに対し、コーチは一生懸命になりすぎる傾向があります。
ショートコーチングでは「コーチングを完結」する必要はなく、それよりも「潜在意識と話すってこういうことなのね」「もう少しやってみたい」「実際のセッションはきっともっと効果があるわ」と感じてもらえることを大切にします。ショートコーチングについては、後の回に譲ることにします。
次回も、自己紹介についてです。
2009 年 1 月 22 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いていきます。
第9回
さて、あなたにとって理想的なクライアントに出会えたとします。
コーチは自己紹介と同時に「コーチという職業の紹介」も魅力的に行なってほしいのです。私がコーチになった2000年ころに比べ「コーチングに対する理解」は広まっていますが、まだまだ知らない人が多いのも事実です。
クライアント候補「~さんあなたはどんな仕事をしているんですか?」
あなた「私は、コーチです」
クライアント候補「コーチなら、知っています。友人もコーチングを学んでいてクライアント役を体験したことがあります」
あなた「そうですか。どうでしたか?」
こんな場面では、「私はコーチとしてこんなに優れた能力があります!」とつい話したくなります。ですが相手が話したいことに寄り添って聴いてみましょう。すると、
クライアント候補が「意外にいい感じでした。ちょうど他のコーチも試してみたかったんです」と言うかもしれません。
あるいは、「コーチングの成果に疑問を感じましたね。別に何かしてくれるわけではなく、聴いているだけですから。潜在能力が出てくるなんて言う感じはちっともしなかったわ」などと言ったら、それもチャンスなのです。
あなた「コーチングに効果がなかったと感じられたのですね。それは残念です。私に一度コーチングさせてもらえませんか?きっと違う感想をもっていただけるんじゃないかなあ」と提案してみてください。
そこでノーであれば、再プッシュせず別のクライアント候補にエネルギーを使ったほうが効果的でしょう。一度入ってしまった情報を「上書き」するより空欄に情報を書き込んだほうが効率的なのです。
クライアント候補「コーチングって初めてききました。どんな仕事なんですか?」とクライアント候補が興味をもったら、コーチングの有用性を端的に分かり易く伝えてください。
もちろん、「知らない」と聴けば、説明したいことがたくさんあるのは分かります。しかし、詳しく長々と話すのは禁物です。初めての人に全部を伝えようとしてもそれは無理なのです。
では次回は、コーチングの「職業の紹介」について話をします。
2009 年 1 月 15 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いています。
第8回
前回は、特殊性について考えてきましたが、「地球環境コーチング」という人は際立った特殊性をもっていました。彼女の「地球を守りたいという人の成功をサポートしたい」という気持ちはとても伝わります。ターゲットはかなり絞り込まれますが、「彼女にコーチングしてほしい」というひとと同時に、その周辺の人にも強力な接着力をもちました。
たとえば、有害物質を使わない化粧品やシャンプーを販売している人、企業内で温室ガス排出削減に取り組んでいる人、登山家、プロスポーツマンなどです。
前回の「子育て中の男性(パパ)がクライアント」同様、コーチングのテーマは、では「環境問題か」というとそうではありません。一般のコーチングのように、日常業務や達成目標、コミュニケーションや業績アップなどを扱うのです。
では、、あなたにとって理想的なクライアントにどのように出会っていくかを考えましょう。合える確立の高いところを探すのがいいのです。
どんなところで会えそうですか?
前述の地球環境コーチは、地球環境や健康、エコロジー、動物愛護に深い関心があり、自分に近いクライアントと出会いたいと考えていました。セミナーにも多く参加しました。そのひとつとして興味深い場所は「動物実験反対のデモ」です。そこで、無害なシャンプーを販売している起業家と出会い、コーチング契約を結びました。
では、あなたの理想的なクライアントに出会う場所はどこでしょうか。
勉強会、セミナー、会、店、集会。
そこに出かける計画を立てましょう!
次回は、出会ったときの自己紹介について考えます。
2009 年 1 月 8 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いていきます。
第7回
今回は、コーチのビジョンの中から特殊性について考えます。
コーチングスキル・コーチングカンバセーションの基本は、どのようなクライアントが対象でも同様です。「相手が話したいことを話してもらい、相手が光を当てたいところを一緒に見ていく」のです。でも、どういうクライアントと関わっていきたいかやどのようなテーマを中心ににコーチングビジネスをしたいかはコーチの中にあっていいのだと思います。
私の考えですが、コーチングの対象やコンセプト・特殊性がはっきりしているコーチのほうが、その対象以外のクライアントにも出会えていると思います。
卑近な例ですが、「結婚したい。どんなひとでもいいの」と言っているひとよりも「こんな人に出会いたい」と思っているのほうが、出会いのチャンスが多いのではないでしょうか。では、「こんな人に出会いたい」と言う人が、理想の人に出会って結婚するかと言うと、そうとは言えませんが。
しかし、「コーチングであればターゲットは絞り込まれていたほうがいい」と私は考えます。コーチングのクライアントは、「メッセージ」や「特殊性」のあるものに惹かれるのです。つまり、「誰でもやりますよ」より、「こんなクライアントを大事にしたい」という人が、たとえ自分がそのコーチの対象ではない、と感じても任せてみたいのです。
私は、起業当初「経営者と出会いたい」とピンポイントで絞っていました。もちろん、経営者以外のさまざまな人が私のクライアントとなりました。コーチングの姿勢は、経営者であろうと経営者でなかろうと私の中では同じです。しかし、「経営者をコーチングしたい」という播摩に「何か」を感じてもらいオフォーがあったと思います。
さて、あなたの特殊性は何でしょうか。コンセプトでもメッセージでもいいのです。ある私の知人のコーチは「子育てもちゃんとしたい、でも、ビジネスパーソンとしての自分の成功とも両立したいという父親のためのコーチング」という特殊性を打ち出しています。「子育て中の男性(パパ)」のみを対象にコーチングでサポートしたいという強いメッセージが感じられます。若いビジネスパーソンに安価でコーチングを提供していますが、もちろん、セッションで扱うの内容は「育児」に限りません。さらに彼の場合、たとえ子育て中ではなくともそこに彼のコーチとしての個性(特殊性)を感じて、支持してくれるクライアントがいるのです。
次回は、特殊性とクライアントの出会い方について考えます。
2009 年 1 月 1 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いていきます。
第6回
もう少し細かく、あなたにとって理想的なクライアントを考えてみましょう。
どんな職業の人でしょうか?
どんな夢をもっている人でしょうか?
どんな暮らしをしている人でしょうか?
どんなことを大切にしている人でしょうか?
どんなことに興味をもっている人でしょうか?
逆に、どんな人は避けたいですか?
理想的なクライアントとのコーチングの場面をどのように想像しますか?
コーチに対して、あるいはコーチングについて「どのような感想」をもってほしいでしょうか?
これらをできるだけ具体的に、考えてください。クライアントが話す「せりふ」にできればもっといいですね。
私のことをお話しすると、コーチングの場面で饒舌ではなくても、間の7日間で確実に行動するクライアントがいます。私はそういうクライアントが好きです。また、承認を素直に受け入れてくれる人が好きです。過剰に謙遜する人はあまり好きではありません。
せりふ的に言うと、「私は、自分とじっくり話したいので、せかされるのは苦手です。でも、自分の内側から出てきた『答』は大切にしたいので、次のコーチングまでに確実に前進していたいと思います。コーチングについては、お金と時間とエネルギーを使っているのです。だからというわけではありませんが、自分の未来そのものであると考え、大事にしていきたいです。承認は大げさではなく、あるがまま率直に言ってもらえると受け取りやすいです」などという感じでしょうか。
また、いつも「感謝」の気持ちをもっているクライアントもいます。それは、コーチに対して、というよりもその「時間」や「出会い」「コーチングを受けてリスクに踏み出そうとしている自分の環境」などに対してです。そのような「自分の価値に気づいていて、自分自身にOKを出している」クライアントとの時間をもつたびに私は「自分が浄化される」ような気がします。
成果が出たあるクライアントは「絶対言い訳しない人」でした。彼女がクライアントとしていてくれたお陰で、わたしは「自責を求める力強いコーチング」が身についたと思うのです。私は、クライアントを探すときに、「言い訳をしないひと」ということを条件にしていました。そのようなクライアントに出会えたのは、そこが明確だったからです。
このように求めるクライアントをイメージ化してみてください。最初は漠然としていても、だんだんその輪郭がはっきりしてきます。すると、出会ったときに「ああ。この人はきっとコーチングが機能するな」とか「私はこの人をコーチングしたいな」という心に働きかけてくるものが生まれます。相手もきっとそういうコーチを求めているのだと思います。
漠然としているイメージを具体化させるためには、コーチングを一定回数経験することだと思います。さまざまなクライアントに出会うことで、相性も見えてきて、「有料であっても、こういうひとは避けたい」などという自分の基準も明確になります。
次回は、特殊性について考えます。
2008 年 12 月 25 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いていきます。
第5回
今回はビジョンの中から、理想的なクライアントはどのような人か考えましょう。
あなたがクライアントにしたいと考えるひとの職業や年齢、性別を具体的に明らかにしましょう。
「誰でもいい」ではなく、具体的に絞り込んでみます。
たとえば、起業を考えている人、経営者、若くて悩んでいる人、一人暮らしをはじめたばかりの人、人生の転機を迎えたばかりの人などさまざまでしょう。その中から出会いたいのはだいたいどういう人かの輪郭を明確にしていきます。
職業はとくに限定しないと考えている人も、どういう感じのクライアントかのイメージはあると思います。「元気な人」とか「都会で孤独感を感じている人」とか「前進したいのに、足踏みしている自分がもどかしいと感じている人」という感じで。
私のセミナーの受講者は、カラーセラピストとしても勉強中でコーチングと組み合わせようと考えていました。ですから、イメージしているサロンの内装や雰囲気、BGMから考えて、そこにふさわしいクライアントを考えました。
別の受講者は、自分がたどってきた「仕事をもちながら育児をしている女性」のサポートが最初の希望としてあり、理想的なクライアントが働く姿まで明確に意識化していました。
理想的なクライアントのイメージをつくるのは、もちろん、そういう人としか契約しない、と「自分を制限する」ためのものではありません。
これは、出会ったときに自分のセンサーを高めるためのものです。こちらがセンサーを高めていると、クライアントとの出会いに敏感になれます。あるいは、学習すべきことも明確になっていきます。
出会ったけれど、クライアントにはならない人の中から支援者が現れることもあります。そんなときにもクライアントのイメージが明確なほうがあなたの情報が伝達されやすいのです。クライアントとのインターフェース(共有領域)が広いことよりも明確であるほうが、クライアントも安心します。
では、あなたが出会いたい人を考えてください。
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