このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いていきます。
第7回
今回は、コーチのビジョンの中から特殊性について考えます。
コーチングスキル・コーチングカンバセーションの基本は、どのようなクライアントが対象でも同様です。「相手が話したいことを話してもらい、相手が光を当てたいところを一緒に見ていく」のです。でも、どういうクライアントと関わっていきたいかやどのようなテーマを中心ににコーチングビジネスをしたいかはコーチの中にあっていいのだと思います。
私の考えですが、コーチングの対象やコンセプト・特殊性がはっきりしているコーチのほうが、その対象以外のクライアントにも出会えていると思います。
卑近な例ですが、「結婚したい。どんなひとでもいいの」と言っているひとよりも「こんな人に出会いたい」と思っているのほうが、出会いのチャンスが多いのではないでしょうか。では、「こんな人に出会いたい」と言う人が、理想の人に出会って結婚するかと言うと、そうとは言えませんが。
しかし、「コーチングであればターゲットは絞り込まれていたほうがいい」と私は考えます。コーチングのクライアントは、「メッセージ」や「特殊性」のあるものに惹かれるのです。つまり、「誰でもやりますよ」より、「こんなクライアントを大事にしたい」という人が、たとえ自分がそのコーチの対象ではない、と感じても任せてみたいのです。
私は、起業当初「経営者と出会いたい」とピンポイントで絞っていました。もちろん、経営者以外のさまざまな人が私のクライアントとなりました。コーチングの姿勢は、経営者であろうと経営者でなかろうと私の中では同じです。しかし、「経営者をコーチングしたい」という播摩に「何か」を感じてもらいオフォーがあったと思います。
さて、あなたの特殊性は何でしょうか。コンセプトでもメッセージでもいいのです。ある私の知人のコーチは「子育てもちゃんとしたい、でも、ビジネスパーソンとしての自分の成功とも両立したいという父親のためのコーチング」という特殊性を打ち出しています。「子育て中の男性(パパ)」のみを対象にコーチングでサポートしたいという強いメッセージが感じられます。若いビジネスパーソンに安価でコーチングを提供していますが、もちろん、セッションで扱うの内容は「育児」に限りません。さらに彼の場合、たとえ子育て中ではなくともそこに彼のコーチとしての個性(特殊性)を感じて、支持してくれるクライアントがいるのです。
次回は、特殊性とクライアントの出会い方について考えます。