2009 年 1 月 28 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いています。
第10回
自己紹介の時には、「コーチという職業の紹介も魅力的に行なってください」と前回お話しました。
職業の紹介ですから、まず見える表現であることを重要視します。
「電話やスカイプで、やり取りするんです」
「コーチが質問してクライアントが答える、という形で進んでいくことが多いです」
「コーチは、課題に対して指導するのではなく、あなたが自分の内側と会話をするのをお手伝いするのです」などです。
視覚的に、大体の枠を作ってあげるとイメージし易いからです。
そして、相手の体験に響くコメントを用意しておくのがいいでしょう。「ああ、あの感じね」という話です。
「悩んでいるときに、きいてもらっただけでどうすればいいかの整理がついて、すっきりすることはないですか?」などです。
職業の紹介をするときは、「なんだかこの人のペースに乗せられた感じがする」と相手が思わないように気をつけます。
当社にプライベートコーチングを申し込んできたあるクライアントは、過去に出会ったコーチについてこんなことを言いました。
「すごく、いい感じでショートコーチングまでしてもらったんです。でもなんだか急に不安になったんですよね。すばらしい!すばらしい!とたくさん褒めてくれて、気持ちがいいだけじゃないかって。私はあの人をコーチとして雇っていたら、すばらしい!がききたくて一生懸命ほめられそうなことばかり話すでしょう。でも、あまり自分の行動は導かれない感じがしたのです」
出会ったばかりのプロスペクトに対し、コーチは一生懸命になりすぎる傾向があります。
ショートコーチングでは「コーチングを完結」する必要はなく、それよりも「潜在意識と話すってこういうことなのね」「もう少しやってみたい」「実際のセッションはきっともっと効果があるわ」と感じてもらえることを大切にします。ショートコーチングについては、後の回に譲ることにします。
次回も、自己紹介についてです。
2009 年 1 月 22 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いていきます。
第9回
さて、あなたにとって理想的なクライアントに出会えたとします。
コーチは自己紹介と同時に「コーチという職業の紹介」も魅力的に行なってほしいのです。私がコーチになった2000年ころに比べ「コーチングに対する理解」は広まっていますが、まだまだ知らない人が多いのも事実です。
クライアント候補「~さんあなたはどんな仕事をしているんですか?」
あなた「私は、コーチです」
クライアント候補「コーチなら、知っています。友人もコーチングを学んでいてクライアント役を体験したことがあります」
あなた「そうですか。どうでしたか?」
こんな場面では、「私はコーチとしてこんなに優れた能力があります!」とつい話したくなります。ですが相手が話したいことに寄り添って聴いてみましょう。すると、
クライアント候補が「意外にいい感じでした。ちょうど他のコーチも試してみたかったんです」と言うかもしれません。
あるいは、「コーチングの成果に疑問を感じましたね。別に何かしてくれるわけではなく、聴いているだけですから。潜在能力が出てくるなんて言う感じはちっともしなかったわ」などと言ったら、それもチャンスなのです。
あなた「コーチングに効果がなかったと感じられたのですね。それは残念です。私に一度コーチングさせてもらえませんか?きっと違う感想をもっていただけるんじゃないかなあ」と提案してみてください。
そこでノーであれば、再プッシュせず別のクライアント候補にエネルギーを使ったほうが効果的でしょう。一度入ってしまった情報を「上書き」するより空欄に情報を書き込んだほうが効率的なのです。
クライアント候補「コーチングって初めてききました。どんな仕事なんですか?」とクライアント候補が興味をもったら、コーチングの有用性を端的に分かり易く伝えてください。
もちろん、「知らない」と聴けば、説明したいことがたくさんあるのは分かります。しかし、詳しく長々と話すのは禁物です。初めての人に全部を伝えようとしてもそれは無理なのです。
では次回は、コーチングの「職業の紹介」について話をします。
2009 年 1 月 15 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いています。
第8回
前回は、特殊性について考えてきましたが、「地球環境コーチング」という人は際立った特殊性をもっていました。彼女の「地球を守りたいという人の成功をサポートしたい」という気持ちはとても伝わります。ターゲットはかなり絞り込まれますが、「彼女にコーチングしてほしい」というひとと同時に、その周辺の人にも強力な接着力をもちました。
たとえば、有害物質を使わない化粧品やシャンプーを販売している人、企業内で温室ガス排出削減に取り組んでいる人、登山家、プロスポーツマンなどです。
前回の「子育て中の男性(パパ)がクライアント」同様、コーチングのテーマは、では「環境問題か」というとそうではありません。一般のコーチングのように、日常業務や達成目標、コミュニケーションや業績アップなどを扱うのです。
では、、あなたにとって理想的なクライアントにどのように出会っていくかを考えましょう。合える確立の高いところを探すのがいいのです。
どんなところで会えそうですか?
前述の地球環境コーチは、地球環境や健康、エコロジー、動物愛護に深い関心があり、自分に近いクライアントと出会いたいと考えていました。セミナーにも多く参加しました。そのひとつとして興味深い場所は「動物実験反対のデモ」です。そこで、無害なシャンプーを販売している起業家と出会い、コーチング契約を結びました。
では、あなたの理想的なクライアントに出会う場所はどこでしょうか。
勉強会、セミナー、会、店、集会。
そこに出かける計画を立てましょう!
次回は、出会ったときの自己紹介について考えます。
2009 年 1 月 8 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いていきます。
第7回
今回は、コーチのビジョンの中から特殊性について考えます。
コーチングスキル・コーチングカンバセーションの基本は、どのようなクライアントが対象でも同様です。「相手が話したいことを話してもらい、相手が光を当てたいところを一緒に見ていく」のです。でも、どういうクライアントと関わっていきたいかやどのようなテーマを中心ににコーチングビジネスをしたいかはコーチの中にあっていいのだと思います。
私の考えですが、コーチングの対象やコンセプト・特殊性がはっきりしているコーチのほうが、その対象以外のクライアントにも出会えていると思います。
卑近な例ですが、「結婚したい。どんなひとでもいいの」と言っているひとよりも「こんな人に出会いたい」と思っているのほうが、出会いのチャンスが多いのではないでしょうか。では、「こんな人に出会いたい」と言う人が、理想の人に出会って結婚するかと言うと、そうとは言えませんが。
しかし、「コーチングであればターゲットは絞り込まれていたほうがいい」と私は考えます。コーチングのクライアントは、「メッセージ」や「特殊性」のあるものに惹かれるのです。つまり、「誰でもやりますよ」より、「こんなクライアントを大事にしたい」という人が、たとえ自分がそのコーチの対象ではない、と感じても任せてみたいのです。
私は、起業当初「経営者と出会いたい」とピンポイントで絞っていました。もちろん、経営者以外のさまざまな人が私のクライアントとなりました。コーチングの姿勢は、経営者であろうと経営者でなかろうと私の中では同じです。しかし、「経営者をコーチングしたい」という播摩に「何か」を感じてもらいオフォーがあったと思います。
さて、あなたの特殊性は何でしょうか。コンセプトでもメッセージでもいいのです。ある私の知人のコーチは「子育てもちゃんとしたい、でも、ビジネスパーソンとしての自分の成功とも両立したいという父親のためのコーチング」という特殊性を打ち出しています。「子育て中の男性(パパ)」のみを対象にコーチングでサポートしたいという強いメッセージが感じられます。若いビジネスパーソンに安価でコーチングを提供していますが、もちろん、セッションで扱うの内容は「育児」に限りません。さらに彼の場合、たとえ子育て中ではなくともそこに彼のコーチとしての個性(特殊性)を感じて、支持してくれるクライアントがいるのです。
次回は、特殊性とクライアントの出会い方について考えます。
2009 年 1 月 1 日 by 播摩 早苗
このコラムは、Tips on Coaching「コーチングの秘訣」です。「コーチングビジネスを週末からはじめよう」とか「Sohoでコーチングを起業しよう」という方のために書いていきます。
第6回
もう少し細かく、あなたにとって理想的なクライアントを考えてみましょう。
どんな職業の人でしょうか?
どんな夢をもっている人でしょうか?
どんな暮らしをしている人でしょうか?
どんなことを大切にしている人でしょうか?
どんなことに興味をもっている人でしょうか?
逆に、どんな人は避けたいですか?
理想的なクライアントとのコーチングの場面をどのように想像しますか?
コーチに対して、あるいはコーチングについて「どのような感想」をもってほしいでしょうか?
これらをできるだけ具体的に、考えてください。クライアントが話す「せりふ」にできればもっといいですね。
私のことをお話しすると、コーチングの場面で饒舌ではなくても、間の7日間で確実に行動するクライアントがいます。私はそういうクライアントが好きです。また、承認を素直に受け入れてくれる人が好きです。過剰に謙遜する人はあまり好きではありません。
せりふ的に言うと、「私は、自分とじっくり話したいので、せかされるのは苦手です。でも、自分の内側から出てきた『答』は大切にしたいので、次のコーチングまでに確実に前進していたいと思います。コーチングについては、お金と時間とエネルギーを使っているのです。だからというわけではありませんが、自分の未来そのものであると考え、大事にしていきたいです。承認は大げさではなく、あるがまま率直に言ってもらえると受け取りやすいです」などという感じでしょうか。
また、いつも「感謝」の気持ちをもっているクライアントもいます。それは、コーチに対して、というよりもその「時間」や「出会い」「コーチングを受けてリスクに踏み出そうとしている自分の環境」などに対してです。そのような「自分の価値に気づいていて、自分自身にOKを出している」クライアントとの時間をもつたびに私は「自分が浄化される」ような気がします。
成果が出たあるクライアントは「絶対言い訳しない人」でした。彼女がクライアントとしていてくれたお陰で、わたしは「自責を求める力強いコーチング」が身についたと思うのです。私は、クライアントを探すときに、「言い訳をしないひと」ということを条件にしていました。そのようなクライアントに出会えたのは、そこが明確だったからです。
このように求めるクライアントをイメージ化してみてください。最初は漠然としていても、だんだんその輪郭がはっきりしてきます。すると、出会ったときに「ああ。この人はきっとコーチングが機能するな」とか「私はこの人をコーチングしたいな」という心に働きかけてくるものが生まれます。相手もきっとそういうコーチを求めているのだと思います。
漠然としているイメージを具体化させるためには、コーチングを一定回数経験することだと思います。さまざまなクライアントに出会うことで、相性も見えてきて、「有料であっても、こういうひとは避けたい」などという自分の基準も明確になります。
次回は、特殊性について考えます。