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コーチングする力
[コミュニケーション] 2007年05月23日 15:55分投稿

コーチングする力

 

こんにちは。

播摩早苗です。  

コーチングする力とは、そもそも「生きていく上の基礎能力」であると思います。

他人の心の奥底にある感情を読み取る力、人間関係を円滑に進めていく能力、そして、自分ひとりでは成し遂げられないことを「必要な人を巻き込んで、必要な能力を利用し、求める形にしていく能力」が今、求められます。その礎となるのが、まず他者の話を聴き、価値観を理解しようとすること。

このときコーチング的コミュニケーションは不可欠なのです。

 

当社のプログラムでリーダーシップの研修をしていて感じるのは、「リーダーシップの研修」であるのに、「周りを巻き込み、能力を引き出す」という能力が欠けている参加者が意外に多いことです。 「○○○○について話し合ってください」という課題に対して、周囲に「どう考えるかの働きかけ」ができないのです。「自分がまず正解を出さなければ」と自分を追い込んでいるのが見て取れます。 

そういうリーダーは、自分を信じる力は強いのですが、他人を巻き込む力、他人を信じる力、でこぼこの価値観を集約する力が弱いのです。

コーチングできる力によって、自分以外の能力をうまく利用しその結果周囲も満足する人間関係を築いていくことができます。コーチングできないことはせっかく出会った人間関係を駄目にしてしまうと言うもったいないことが起こってしまうのです。

 

ある中学校で起こった話です。T先生は、40代でしたが若々しく、気さくで話しやすい先生として生徒にも受け入れられていました。一流大学の出身で、保護者はT先生が担任なのは「ハズレ」ではないと感じていました。

 

そんななかT先生のクラスで、「いじめ」問題が発生したのです。T先生はすぐに「いじめっ子」の親に電話をし、「いじめられている」と訴えている子供の親に親子そろって謝るようにと指導しました。

ところが「いじめっ子」の両親が、「いじめ」と言われているのは実は「いじめられていると訴えている子」の「捏造」であると、校長先生に訴えたので、話は複雑になりました。いじめっ子呼ばわりされた子もその親もT先生の被害者であるという印象をもったのです。その原因はT先生が当事者のこどもたちからきちんと事情をヒアリングする行程をおろそかにし、「自分の保身のために」収拾を急いだことでした。 

結局、いじめの事実はなかったのかあったのか分からないまま、あやふやになり、どちらの子供にも親にも後味の悪い収まりになったのです。それが、だれからともなくクラスの保護者に伝わり、クラスそのものがまとまりのない集団になっていきました。 

この問題を収集できる方法はあったのです。T先生はその期を逸しました。どちらのこどもにも「感情」があり、主張があるということから逃げてしまったこと。そしてその事実に気づいたにもかかわらず対処せず、対処のまずさをわびなかったことです。 

教育者として、そこそこの評価を得ていて「理論的能力」は決して低くない教育を受けてきたT先生のような教師が、どうしてなすべき「行動」をおろそかにするのでしょうか。 

それは、「人の感情を理解しようとする能力」と、「理論的な能力」が別のものだからでしょう。 

社会生活を営むうえで、この例のように「感情」を置き去りにできない場面は多々あります。 

私たちの周囲にも、「感情」にフォーカスできないがために、うまくいかないケースはあります。また、「かたち」のない感情というものをうまく説明できないことも起こります。

そんなとき「感情」を物事を処理する要素として低いものとして扱う価値観のひとはT先生のように「失敗」するのです。しかし、この「感情」こそが人を大事にする上で、必要なことであると知っている人は成功します。コーチングできる力がある子供は、人生で人を巻き込み、目標を達成していく可能性が高いといえます。

そして、この能力は幼少期に家庭によって身につくといわれています。

このつづきはまた。

 

 

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