[コーチング] 2006年06月02日 09:48分投稿
こんにちは。
播摩早苗です。
先週したためた「占い」では、「理屈」も大切だけれど、心の声、体の声を感じてください、という話をしました。
コーチ自身の心の声はクライアントにとって「有益なプレゼント」になることがよくあります。
ですから、コーチは自分自身の心の声・「直感」をセッションでも使って欲しいのです。
そうしながら、クライアントの心の声、体の声にたどり着くコーチングになっていきます。
さて、さまざまな企業で継続的に管理職研修をしていて、最初は「言葉が発するものだけ」に反応してコーチングしていた「紳士」たちも、だんだん自分自身の心の声や、身体の声を聞けるようになっていきます。
家電メーカーのA社さんでは、10ヶ月間を通して管理職がコーチングを学んでいます。
10ヶ月間ですから、研修の企画者がコーチングに理解があり、腰をすえて取り組んでいることが分かってもらえるでしょう。
その中の参加者、Tさんは、静岡の事業所から毎回東京に通っています。
とてもコーチングがうまく、しかも熱意をもっています。
Tさんが、部下を相手に「残業時間を減らす」ことを目標としたコーチングセッションをもちました。
そこでの疑問を研修中に質問しました。
内容はこうです。
「部下が残業を50時間から25時間に減らすことを目標にしたんですけれど、それは難しいと感じたので、『第1段階として40時間を目標にしてはどうか』とアドバイスをしました。これは、『直感』でしょうか?それとも必要のないことだったでしょうか?」という質問です。
あなたはどう感じますか?
Tさんは、
「50時間を半分にするのは難しいと感じた」
↓
「段階的に減らすことを提案した」
のです。
「段階的に減らすことを提案した」ことは、相手にとっていい提案だったかもしれませんが、「コーチに依存してしまう可能性」もあります。
また、「第1段階として40時間を目標にしてはどうか」というアドバイスを目標設定前の早い段階で行なうのは望ましくありません。
では、この場合どうすべきだったのでしょう。
コーチングに唯一の正解はありませんが。
私とTさんのそのときの会話です。
「Tさんは、第1段階として40時間を目標にすることが望ましいと感じたことを直感だと判断したのですね」
「いえ。何かしっくりきていないのです。きっと直感ではないと思います。ても、つい言っちゃって・・・」
「じゃあ、部下にそう言ったときのTさん自身のことをもう少し話してください」
「う〜ん。『50時間を25時間にします』といったときの部下の顔が苦しそうだったんですね。『言ってしまったことに戸惑いをもっている』という感じでした」
「Tさん、もう気づいていますよね」
「あっ!それが直感ですか」
「そう。そっちをプレゼントしたら部下にとってもっと有益だったでしょうね」
「そうか」
「自分の中で、直感をキャッチせずに、そのあとの解釈を直感だと思うことはよくあります」
「なるほどねえ」
「私とシミュレーションしてみましょう。私が部下になります。『Tさん、私は今の50時間の残業を来月25時間に減らします』」
「Eくん。きみの目標は残業の50時間を25時間に減らすことなんだね。分かった。ひとつ私が感じたことを言っていいか。きみが25時間といった時に君自身が苦しそうに見えたんだけれど、そんなことはない?」
あとは、Eくんにゆだねて待ちます。
「そのぐらいの差があるほうが、燃えます」なのか、
「そうなんです。苦しいので、段階的に減らしてみようかな」なのか、どちらにしてもEくんが答をもっています。
人は自分が発している微細な心の声に鈍感です。
ですが、コーチは「何か引っかかるな」「ここに何かあるな」「どこか矛盾を感じるな」などという「自分自身から出る微細な信号」をキャッチできる力を身につけて欲しいと思います。
直感に気づくことは、訓練でもたくみになっていけるのです。
コーチは相手が「自分との対話をできるように」促進しますが、自分自身とのコミュニケーションこそ大切です。
そしてコーチは、コーチングの最中に直感したものを、相手に対してプラスになると判断したら、そのまま伝えていいのです。
Tさんのようにロジカルで有能なコーチが、「直感」を使えるようになれば、鬼に金棒なのです。
ビジネスシーンでも使えますから、ロジカル+エモーショナルコーチングを試してください。
播摩早苗です。
先週したためた「占い」では、「理屈」も大切だけれど、心の声、体の声を感じてください、という話をしました。
コーチ自身の心の声はクライアントにとって「有益なプレゼント」になることがよくあります。
ですから、コーチは自分自身の心の声・「直感」をセッションでも使って欲しいのです。
そうしながら、クライアントの心の声、体の声にたどり着くコーチングになっていきます。
さて、さまざまな企業で継続的に管理職研修をしていて、最初は「言葉が発するものだけ」に反応してコーチングしていた「紳士」たちも、だんだん自分自身の心の声や、身体の声を聞けるようになっていきます。
家電メーカーのA社さんでは、10ヶ月間を通して管理職がコーチングを学んでいます。
10ヶ月間ですから、研修の企画者がコーチングに理解があり、腰をすえて取り組んでいることが分かってもらえるでしょう。
その中の参加者、Tさんは、静岡の事業所から毎回東京に通っています。
とてもコーチングがうまく、しかも熱意をもっています。
Tさんが、部下を相手に「残業時間を減らす」ことを目標としたコーチングセッションをもちました。
そこでの疑問を研修中に質問しました。
内容はこうです。
「部下が残業を50時間から25時間に減らすことを目標にしたんですけれど、それは難しいと感じたので、『第1段階として40時間を目標にしてはどうか』とアドバイスをしました。これは、『直感』でしょうか?それとも必要のないことだったでしょうか?」という質問です。
あなたはどう感じますか?
Tさんは、
「50時間を半分にするのは難しいと感じた」
↓
「段階的に減らすことを提案した」
のです。
「段階的に減らすことを提案した」ことは、相手にとっていい提案だったかもしれませんが、「コーチに依存してしまう可能性」もあります。
また、「第1段階として40時間を目標にしてはどうか」というアドバイスを目標設定前の早い段階で行なうのは望ましくありません。
では、この場合どうすべきだったのでしょう。
コーチングに唯一の正解はありませんが。
私とTさんのそのときの会話です。
「Tさんは、第1段階として40時間を目標にすることが望ましいと感じたことを直感だと判断したのですね」
「いえ。何かしっくりきていないのです。きっと直感ではないと思います。ても、つい言っちゃって・・・」
「じゃあ、部下にそう言ったときのTさん自身のことをもう少し話してください」
「う〜ん。『50時間を25時間にします』といったときの部下の顔が苦しそうだったんですね。『言ってしまったことに戸惑いをもっている』という感じでした」
「Tさん、もう気づいていますよね」
「あっ!それが直感ですか」
「そう。そっちをプレゼントしたら部下にとってもっと有益だったでしょうね」
「そうか」
「自分の中で、直感をキャッチせずに、そのあとの解釈を直感だと思うことはよくあります」
「なるほどねえ」
「私とシミュレーションしてみましょう。私が部下になります。『Tさん、私は今の50時間の残業を来月25時間に減らします』」
「Eくん。きみの目標は残業の50時間を25時間に減らすことなんだね。分かった。ひとつ私が感じたことを言っていいか。きみが25時間といった時に君自身が苦しそうに見えたんだけれど、そんなことはない?」
あとは、Eくんにゆだねて待ちます。
「そのぐらいの差があるほうが、燃えます」なのか、
「そうなんです。苦しいので、段階的に減らしてみようかな」なのか、どちらにしてもEくんが答をもっています。
人は自分が発している微細な心の声に鈍感です。
ですが、コーチは「何か引っかかるな」「ここに何かあるな」「どこか矛盾を感じるな」などという「自分自身から出る微細な信号」をキャッチできる力を身につけて欲しいと思います。
直感に気づくことは、訓練でもたくみになっていけるのです。
コーチは相手が「自分との対話をできるように」促進しますが、自分自身とのコミュニケーションこそ大切です。
そしてコーチは、コーチングの最中に直感したものを、相手に対してプラスになると判断したら、そのまま伝えていいのです。
Tさんのようにロジカルで有能なコーチが、「直感」を使えるようになれば、鬼に金棒なのです。
ビジネスシーンでも使えますから、ロジカル+エモーショナルコーチングを試してください。

